5・4-2
土澤への目的は、七草の買い付け。
初めてのことで緊張しながら
200以上並ぶ店をまわり、七草に似合いそうなものを相談しあい、やたらと時間がかかりながら…
おぼつかない話を聞いていただき、なんとか作品を持ち帰ることができた。
本当にぶしつけな私たちだったけれども感謝します。
町をあげてのアートマーケット、初めて訪れたくせに老舗の商店街の賑わいが嬉しかった。
いつもは夜からであろうスナックもオープンしていて、店先に『お茶 コーヒー 飲め』と殴りがきしてあったので中に入ってみると おじさんが『茶か?!』とお茶をくれた。ミラーボールが回る薄暗い店内で1人で呑んでいるお客さんが羨ましかった。
ふと気がつくとこどもたちは毒々しい色のわたあめを食べてデビルのような舌に変身していた。
暑い中付き合ってくれた家族のおかげで
七草が続けられると実感した日であった。
火照った身体に冷麺がうまかった。
帰りに寄ったガソリンスタンドのトイレにはなぜか空き物件の張り紙があった。魅力的な間取りと破格な値段に思わず引っ越したくなった。
すでに売れてしまったものもあるけれど、今回七草に入荷したもの。